五月晴れの下
どうかこれが、夢ではありませんように…。そう願いつつ、差し出された「紙袋」と差し出している本人とを交互に、食い入るように見つめる。
「え?何それ…?」
「…やる。」
いつもの昼食の時間。他の人たちは何故かいなくて、屋上には俺たちしかいなかった。そして、冒頭の質問に対する、彼、土方からの素っ気無さ過ぎる返答。俺は、その「いつも通り具合」に、「あ、違うのかもしれない…。」と、ちょっとガッカリしながらも、まだ残っている少しの希望を抱いて、彼からそれを受け取る。
いかにもっていうラッピングだった。よりによって、今日というこの日に…。あー、でももしかしたら、べつの何かかもしれない。もしかしたら、学校の用事の何かだったんだけど、先生の趣味によってこんな「誕生日プレゼント」みたいなラッピングになっちゃったんだと、そう…思いたい。
どうして、こんなことを考えるのかって?そりゃあ、今日が俺の誕生日だからだ。
とにかく、確認のために彼の表情を伺う。
「…何だよ。」
「あ、ごめん。でも、これって一体何?」
彼の顔色は全く変わらない。いつもの仏頂面。だけど、少しだけ沈黙が長い。俺の質問に、彼は一度息を吐いた。
「あー、……、お前今日、アレだろ…?」
「アレ?…アレって何?」
「アレは、アレに決まってんだろ。」
「だからアレって何なんだよ。代名詞じゃなくて、ちゃんと固有名詞で言ってよ!」
ここで、「あ、分かった。誕生日プレゼントでしょ!」と言って全否定されてしまってはもともこもないし、無茶苦茶恥ずかしい…。どんだけ、自意識過剰なんだよって話しだ。
でも今、柄にもなく本気で心臓が破裂しそうなほど緊張してる…。生まれてきて、数えるほどしかないレベルで、神経が張り詰められている。心の中だけで深呼吸した。…落ち着け、まだあいつは何も言ってきてないぞ。変な期待を持つな、図に乗るな…。
結局譲らなかった俺に、彼は苦い表情を浮かべながら再度、溜息をついた。
「お前、今日…。誕生日だろ…。」
言って彼は目を明後日の方向へ向けてしまった。あ、土方、耳まで赤くなってる…。つか、俺も同じ状況なような気がする…。つか、…どうしよう…、良かった…、…ムチャクチャ嬉しい…。
「開けてもいい?」
「…。」
無言を肯定と受け取って、紙袋を開いてみる。携帯ストラップが入っていた。俺の好きなデザインだった。女っぽくもなく、男っぽくもなく。シンプルな、ピースマークのストラップ。思わず、感嘆の声が上がった。
「…ありがとう、ずっと大事にするよ。」
「そうか…。なら、よかった…。」
――――――
なんか、20000hitなのにこんな微妙な話しで申し訳ない…。orz(名前変換一箇所しかないっていうね!/泣
でも、まあとりあえずそれはおいといて…、今まで本当にありがとうございました。10000hit然り今回の20000hitも、今これを読んでくださっているあなたがいたらからできたことです。本当にありがとうございます。だから、この小説はフリー小説にしようと思います。欲しい方がいらっしゃいましたら、報告とかはしなくても構わないんでご自由にお持ち帰りください。
それでは、これからも宜しくお願いします。
Since 2007/09/05