[017] choose chose chosen
今日はなんだか購買の昼食を取りたい気分だった。たちにひとこと言って、今購買の棚の前。菓子パンの値札を指で撫でながら、うわ、すっげー迷うんだけど…。
「お前、よく続くな。」
「あ?え…、土方…?」
隣に黒い長身。土方だった。珍しい。彼は呆れたような目を俺の手元に送る。
「この前も菓子パンじゃなかったか?」
「あー、あれは弁当の一環。今日は俺が弁当決めていい日だから。」
「…、どんな日だよ。小学生みたいだな。」
「……。」
うん、まあ…もっと他に上手い言い方があったのかも知れないけど、悔しいかな、ボキャ貧だ。
「俺が購買にいるのは、置いといて…。今日は土方、どうしたの?」
確か、一人暮らしだったよな…。弁当とか、自分で作ってんじゃなかったっけ?この前、おっきーがそれについてからかっているのを見た覚えがあったような、なかったような…。
「まさか、寝坊したとか?」
「寝坊は、しなかった。」
「?じゃあ何で?」
何だか煮え切らないな…。もしかして言い難いことなのか?いや、それこそまさかだよな…。なんて地味に失礼なことを考えつつ、彼の表情を伺えば、眉間にシワがよっていて、でも小さくひとこと。
「弁当、鞄に入れてくるの忘れた。」
「ぶ」
思わず吹き出してしまったけれど、…っなんだし、その理由…っ!ばかばかしくて、笑いを堪えるのに必死だ。少し前屈みになって、大声で笑うのをなんとか抑える。
「お前、それ…。マジでどんまい…っ!」
「……っ、だからには言いたくなかったんだよ…。」
いや、それに対してもどんまいだよ。そんな感じで彼の背中をバンバン叩いた。決して、笑いすぎて叩いてるワケじゃない。うん、多分。
(080917)