[075] shoot shot shot



 数学の時間、いつも退屈なだけのこの時間、何故だか隣から異様な視線を感じた。まさかと思いながらも、隣、をチラッと見てみると。
 …バッチリ目が合った。正直ビビった。いきなり目が合うのって異様すぎる。「あんた、何やってんですかィ?」と、問おうとしたが、次に彼女が無言で視線を前に向けたので、それに倣って思わず、目線を前にやってしまう。
 前の席のと高杉が揃って爆睡してた。必然的にブッと噴出す。


「な?ちょっと、これ爆笑もんじゃね?」
「…っ、ここまでくると、もういっそ清々しいですねィ…。」


 無理矢理、笑いを噛み殺している俺に、それ言えてる。と少なからず授業中という意識があるのか、小さめの声で返事をする。そして、彼女は何を思ったのか、持っているシャープペンをクルクルと回し始め、もう一度視線を俺に向けてくる。
 案の定と言うかなんと言うか、ジェスチャーでこのシャープペンを2人で同時に背中に刺してみよう。的なことを訴えられる。少しだけ、その提案に笑いながら、俺も意味もなく握っていたシャープペンの標準を、高杉の背中に合わせる。


 ※アイコンタクト (せーのでいくよ?) (いいですぜィ、合図はそちらでどうぞ。)


 そして、シャープペンの先が、彼らの背中に…。


「「?!」」


 前の被害者が一瞬だけ跳ねるのと、後ろの加害者が笑いを噛み殺すのはほとんど同時だった。そして、の方はに、高杉の方は沖田に詰め寄る。


「へー、。あんたって、あたしの安眠を妨害できるほど権力あったんだ…?」
「沖田ー、てめぇ、俺を起こすたぁ、なかなかやるじゃねーか…。」


 やだなー、俺らは君らの成績のことを心配してやってやっただけさー。